妻の飯がマズくて離婚したい/今後の展開を予想してみた

1:ディストピア飯エンド


トウコさんの指摘も虚しく、ミナミさんは自分の信念を一切譲らなかった。

「食事は無駄!夫がおかしい!アタシはこんなに頑張ってるのに、誰も味方になってくれない!子どもたちも、小さい頃はおいしい美味しいってアタシの料理をちゃんと食べてたのに!勝手な男なダメ夫に毒されてしまった!いいわよ、離婚しましょ。子どもはアツシが育ててよね」と、夫と子供を捨てて離婚。


その後、「食事は無駄」という価値観を共有できる、イケメン実業家と出会い、再婚。
家族の食事はプロテインとサプリのみ。


「お腹に入れば同じだもん!時間も手間もかけずに、自炊するよりコスパも良い。どうしてみんな料理なんてしてるんだろう。まあ良いや、私にぴったりのパートナーも見つかったし、今度は子どもたちも、食事なんてムダなものにムダなコストをかけないように、ちゃんと教育しなくちゃね」


ミナミさんのプライドと価値観が守られ、経済的な不安からも解放されてめでたしめでたし。

 

(編集コメ)価値観が同じって大事ですよね。ミナミさん、お幸せに

 

 

2:夫と和解エンド


親友・トウコさんの指摘を受けてこれ迄の出来事を振り返るミナミさん。
「本当に、離婚で良いの...?」
節約は何のために? 誰のために? 子ども達のためだ...と思い直し、夫と話し合うことを選択する。


料理はすぐには上手くはならないけれど、「安い食材でも美味しく調理する」方法を夫に教えて貰う。夫の休日は夫が先生のおうち料理教室になり、少しずつではあるが料理を覚えようとし始めたミナミさんに対し、子供たちも好意的。

お家で料理教室の休日は子供達も料理を手伝ってくれるようになった。

 

(編集コメ)夫婦とは異なる価値観を持った二人がお互い歩み寄り、家族になっていくもの。
ミナミさんが変わってくれるのを根気よく待ち続けたアツシさん。
自分と違う価値観を持ったパートナーを頭ごなしに否定するのではなく、お互いの歩み寄る心が大切なのだと気付いたミナミさん。
ミナミさんが頑張っていることはアツシさんにもちゃんと伝わっていたのです。
仲直りできてよかったですね。

 

3:シンママエンド

親友・トウコの指摘により、仲直りを望んだミナミ。
しかし、時すでに遅く。夫の離婚の意思は固かった。

子どもたちをも置いて、何日も帰らない日が続いている。

自分は悪くない。そう思いながらも、必死で三人の子を育てながら、節約料理を頑張るミナミ。

 

しかし、ある日事件は起こる。

 

「お母さん、食中毒です。ジャガイモの芽には毒があるんです。青くなった部分も、同じく毒があるので、きちんと処理をしないといけないんですよ。

言いにくいのですが、別の細菌の反応も出ていますね。お肉が原因かな」

医師の説明はミナミにとって雑音と同じ。

(何を言っているの? アタシちゃんと料理してるじゃない!)

 

そして、いつかのファミレスの時と同じように、親友トウコからも指摘が入る。

「食べるってことはね、食材をただ口から入れればいいってものじゃないんだよ」

 

お腹に入れば一緒。

その考えが子どもを危険にさらしてしまった。

 

節約も確かに大事かもしれない。

けれど何のために苦手な料理を、節約をしながら頑張ってきたんだろう。

 

子どもたちのためじゃないの?

帰ってこない夫には頼れない。子どもたちに「食事」を用意できるのは自分なんだ。

 

子どもたちのために、料理が上手になろうと決意したミナミ。

ミナミにとって食事にかける費用や時間などのコストはムダではなくなった。

だって大切な家族のためなのだから。

 

料理の腕が上達すれば、アツシも帰ってくるかもしれない。

そんな願いを込めて料理を勉強するミナミ。

半年もたつ頃には、ストウブを使いこなせるまで、料理の腕は上達した。

 

しかし、再度事件は起こる。

半年ぶりに再会したアツシは、小料理屋の一人娘と付き合っていたのだ。

 

小料理屋の娘は、実は会食時に同席していた女性であった。
料理が苦手な元妻・ミナミに何とか料理を好きになって貰うにはどうしたらいいか...と相談しているうちに良い仲になっていたのだ。

夫が言うには、料理の腕前以前に、ミナミの「歩み寄ろうとしている姿勢に対し、何の共感もしてくれなかった、すべてをムダであると切り捨てた(お腹に入ればおなじでしょ。そんなことより本を買ったら)」ことの方が限界だった、そんなときに、食事に対する価値観も同じで、自分に寄りそう姿勢を見せてくれた料理屋娘の方に心がひかれてしまったのだと。

 

「妻と娘を置いて、料理屋の女と浮気?!いいわよ、そんな男、いらない。離婚しましょう。子どもたちの親権はこっちが貰うから」

 

失った夫は戻らないが、現在のミナミはもうメシマズではない。

今日も変えれば、自分の料理を美味しいと心待ちにしてくれている子どもたちが居る。

この子たちのためにも、料理も仕事も頑張らないとね!

 

(編集コメ)ミナミさんはアツシさんとの生活は失ってしまいましたが、現在の彼女は料理上手でバリバリ働くシングルマザー。ミナミさんにとって、三人の子どもたちが何よりも大切な宝なのです。

 

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と、3パターン今後の展開を予想してみた。

 

1のディストピア飯エンドは、「夫が100%悪い、頑張ってるミナミは何も悪くない」って人には溜飲が下りる納得展開で、捨てた元夫よりハイスペ男をゲットしているので、夫ざまぁが読みたい人にはスッキリした読後になるでしょうねー。

掲載媒体のカラーとしては、ぶ〇か社あたりのちょっと毒のある作風が受け入れられるレディコミとかなら、編集さんがOK出すと思うけど、ママスタでは採用しないと思う。

 

2の和解エンドは、ママスタなら登場人物が全員happyになりそうなので、可能性としてはこれが一番ありなんじゃないかなと思います。

 

3のシンママエンドは、元トピのエピソードが「外食のレシート見て妻がキレつつ浮気を疑う」プラス、レス返してる別人の「自分もメシマズだったけど、最終的には料理をちゃんと作れるようになった、だけど夫はその時すでに他の女と再婚してた」ってエピソード両方を漫画にうまく盛り込むんであれば、これかな…と予想。

 

ママスタだと3のエンドもまぁ、無くはないかなあ。

1のディストピア飯エンドに比べると、途中でミナミにも捨てられる痛みのエピソードがあるんで、9/23までの展開見てて、ミナミに非があると思って読んでるユーザーにもまあまあ納得できて、実話に沿ってる分リアリティもあるんじゃないでしょうか。

 

ただあの漫画、内容を正確にタイトルにするなら「妻の飯がマズくて離婚したい」のではなく、「美味しい食事を食べることを一切許さない妻と離婚したい」ですよね。

料理の腕が問題なのではなく、価値観の違いを理解しようとも共感しようともせず、ただひたすら自分の価値観をゴリ押しして、従わないとキレる妻とこれ以上一緒に居るのがツラいって話。